チョコレートや甘いものが好きな皆さん「サロン・デュ・ショコラ」というイベントに足を運んだことはありますか?
サロン・デュ・ショコラとはパリが発祥の世界中で活躍するショコラティエが作ったチョコレートを日本でも味わうことのできる”チョコレートの祭典”。
今年で17回目を数えるこのイベントですが、どのようなことが行われているのかは意外とご存知ない方も多いのでは?
フランス・パリで行われている「サロン・デュ・ショコラ」とどのような違いがあるのか、今回はイベントの内容や特徴、ショコラ種類など詳しく紹介していきます。
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目次
1 サロン・デュ・ショコラとは
1-1 サロン・デュ・ショコラは日本最大の”チョコレートの祭典”
サロン・デュ・ショコラとは日本国内最大級のチョコレート展示見本市。元々はフランス・パリで開催されている “サロン・デュ・ショコラ”が発祥と言われています。
有名なブランドやコンクールで賞を受賞した特別なショコラなど、世界中から100を超えるお店が一堂に会するとあって、毎年大勢の人が来場するイベントなんだとか。
もちろんお目当のショコラをその場で楽しんだり、テイクアウトしたりできますが、サロン・デュ・ショコラの会場内ではショコラを作る職人さん「ショコラティエ」も大人気。
トップショコラティエの方に対して多くの人がサインや写真を求める光景は、サロン・デュ・ショコラならではの光景と言えます。
1-2 サロン・デュ・ショコラの開催時期は?
サロン・デュ・ショコラは毎年冬の寒い時期、1月の後半からバレンタインデーにかけて1週間ほどの期間で開催されています。
東京をはじめ全国6都市で開催されており、どの会場でも入場するには有料チケットが必要です。
当日券(15時以降の入場のみ可能)も用意されているようですが、事前にチケットを購入しておくと安心かもしれませんね。
残念ながら2019年はすでに終了してしまいましたが、ぜひ来年の”サロン・デュ・ショコラ2020″には参加してみてはいかがでしょうか。
2 “ショコラ”の代表的な種類について
たくさんのショコラ好きが集まるサロン・デュ・ショコラですが、行ったことのない人にとっては敷板が高く感じてしまうもの。
そもそも”ショコラ”とはフランス語でチョコレートやココアのこと。なんとなく日本では”オシャレさ”や”高級感”を感じさせる言葉ですよね。
ここでは普段あまりショコラに馴染みがない人のためにサロン・デュ・ショコラでもよく見かけるショコラの定番の種類について見ていきましょう。
2-1 パレ
パレとはフランス語で”円盤”という意味。文字通り“1口サイズの円盤の形をしたチョコレート”のことをパレショコラと呼んでいるんだとか。
ショコラの厚さはおおよそ5mm〜6mm程度。使うチョコレートの種類や上に乗せる素材の違いによってたくさんのフレーバーがあるのが魅力的なショコラなんです。
2-2 アマンドショコラ
アマンドショコラとはアーモンドをチョコレートで包んだショコラのこと。いわゆる”アーモンドチョコ”のことですね。
中に入っているアーモンドには“キャラメリゼ”と言う砂糖を煮詰めて作るカラメルを表面にコーティングする技術が使われているのが一般的と言われています。
2-3 ボンボンショコラ
ボンボンショコラとは、チョコレートと生クリームを混ぜて作る”ガナッシュ”を外側から薄いチョコレートでコーティングした1口大のショコラのとこ。
別名「ボンボン・オ・ショコラ」や「ボンボン・ドゥ・ショコラ」 とも呼ばれ、サロン・デュ・ショコラの定番アイテムとも言われているそうです。
2-4 キャレ(カレ)
キャレとはフランス語で”四角”という意味。薄く四角い形をしたショコラにはその見た目のまま「キャレ」と言う名前が付けられています。
ちなみにキャレをもう少し大きくしたいわゆる”板チョコ”は 「タブレット・ド・ショコラ」と言う名称で呼ばれているそうです。
3 本場パリの”サロン・デュ・ショコラ”との違い
日本のサロン・デュ・ショコラの由来である本場パリで開催される「サロン・デュ・ショコラ」。
日本のものとはどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
3-1 開催日程が早い
パリで「サロン・デュ・ショコラ」が初めて開催されたのは今から24年前の1995年。毎年10月下旬から11月上旬にパリ12区にある”ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市”という会場で開催されています。
2019年のサロン・デュ・ショコラが開催はまさに今くらいの時期。イベントの名称だけを見てしまうと日本の方が早いように感じてしまいますが、パリの”サロン・デュ・ショコラ2019″で提供されたショコラを日本で味わうことができるのは”日本のサロン・デュ・ショコラ2020″。
当たり前ではありますが、本場の方が日本より一足早く新作のショコラを味わうことができるんです。
3-1 ちょっと変わったパリのサロン・デュ・ショコラ
パリのサロン・デュ・ショコラでも日本と同様に素晴らしいショコラを体験できますが、2つ日本とは異なる特徴があるんだとか。
1つはファッションショーが開催されること。
ファッションショーが開催されるのは招待客だけ入場を許されている“前夜に開催されるプレオープン”にて。
限られた人しか観覧することはできませんがパリのサロン・デュ・ショコラの目玉とも言われるイベントなんだそうです。
もう1つはCCC(セーセーセー)コンクール授賞式。
CCC(Club des Croqueurs de Chocolat)とは日本語で”チョコレートをかじる人たちのクラブ”と言う意味。もっとも権威のあるショコラ愛好家の団体と言われています。
出品依頼があったショコラに対してCCCの審査員が金・銀・銅の3段階で格付けし、その結果をサロン・デュ・ショコラの会場で発表。このコンクール授賞式もまたパリのサロン・デュ・ショコラの人気のイベントの1つと言われています。
4 もっとも権威のある賞”M.F.O”とは?
サロン・デュ・ショコラに出展されているショコラティエには”M.F.O”という肩書を持っている方が数人います。
このM.F.O(Meilleur Ouvrier de France)とは、「フランス国家最優秀職人章」というフランス文化庁が”フランス文化のもっとも優れた継承者にふさわしい技術のある職人”に授与する賞のこと。
このM.F.Oは並大抵なことでは受賞することが難しいと言われており、サロン・デュ・ショコラでもM.F.Oをもつショコラティエが作ったブランドのものはすぐに売り切れてしまうんだとか。
少し難易度は高いかもしれませんが、サロン・デュ・ショコラではM.F.Oの肩書を持つショコラティエが作った特別な”ショコラ”を狙ってみるのもよいかもしれませんね。
まとめ
本日はチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」についてご紹介しました。
パリ発祥と言われるサロン・デュ・ショコラは、世界中の有名なショコラティエが作ったショコラを日本でも体験できるとても人気のあるイベントなんです。
日本で開催されるのはちょうどバレンタインデーの時期。ご自身で楽しむ為でもよいですが、バレンタインデーのプレゼント探しにサロン・デュ・ショコラを訪れるのもよいかもしれませんね。
サロン・デュ・ショコラに参加したことがなく二の足を踏んでしまっていると言う方も、ぜひ本記事を参考にイベントに参加してみてはいかがでしょうか。