皆さんは普段半身浴をしますか?
定期的にしている方もいれば、忙しくてシャワーで済ませてしまっているという方も多いのではないでしょうか。
毎日の疲れを癒すのに欠かせない入浴、その中でも特に効果があるイメージがあるのが半身浴。
実際どのような効果があってどんなやり方が正解なのかは詳しくわからないという方もいるかもしれません。
そこで今回は半身浴にはどんな効果があるのか、どんな入浴の仕方が正しいのかということについてご紹介します。
目次
1 半身浴にはどんな効果がある?
半身浴には主に以下の効果があります。
- 疲労回復
- デトックス
- 発汗作用
- ダイエット
- むくみ改善
- 冷え性改善
- 美肌効果
それぞれどういったことなのかご紹介します。
1-1 疲労回復
疲れているとなんとなく熱いお湯に浸かってリフレッシュしたいと思うこともありますよね。
ただ熱いお湯に長時間入っているとのぼせてしまい、結局入る前より疲れてしまうなんてことも…。
反対にぬるめのお湯で半身浴をすることで副交感神経が刺激され、体が沈静状態になりリラックスすることができます。
熱いお湯よりも体にかかる負担が少ないので疲れが取れやすいのもメリット。
1-2 デトックス
半身浴にはリンパの流れを良くする効果があります。
効率的なリンパの流れを促すことで体内の毒素を汗で排出する効果が得られるので、効果的なデトックスが実現可能に。
疲労と同じぐらい溜めたくない体内の毒素を自然に効果的に排出する方法として半身浴は最適と言えるでしょう。
1-3 発汗作用
デトックスと似た観点になりますが、そもそも汗自体が出にくくて悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
体温が上がった時に体は熱を排出しようと汗を出すのですが、汗をかきにくい方だと熱がいつまでも体に熱がこもってしまい危険になることも。
じんわりと体を芯から温める半身浴には体温を下げるための汗を排出しやすくする効果がありますので、汗をかきにくい方にもおすすめ。
入浴前にしっかり水分補給をするのをお忘れなく!
1-4 ダイエット
半身浴=ダイエットというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
直接ダイエット効果があるというよりは、半身浴を定期的に行うことでダイエットに大切な基礎代謝をあげる効果があります。
半身浴がダイエットになるというよりは、ダイエットをしている体をサポートするためのルーティーン、という認識の方がいいかもしれません。
1-5 むくみ改善
半身浴には女性にとっての天敵、むくみを改善する効果も。
むくみは体に溜まった余計な水分や、血液の循環が悪くなった時になってしまいます。
余計な水分や老廃物を汗として出す効果や、体が温まることで血液の流れが良くなる効果がありますので、半身浴はむくみ対策の手段として積極的に取り入れたいですね。
1-6 冷え性改善
入浴の楽しみといえば汗を流したりリラックス効果だったりとありますが、冷えた体を温めるのも楽しみのひとつ。
熱すぎないお湯でじっくりと体を芯から温める効果のあるのが半身浴。
芯から温まるのでお風呂から出た後も体が冷えにくいメリットもあります。
一度の半身浴の効果自体は1日ほどしか保ちませんが、定期的に行うことで体が冷えにくくなり、冷え性の改善、予防につながっていきます。
1-7 美肌効果
女性であれば誰もが気になる肌の悩み。
半身浴には美肌の効果もあるのです。
ぬるめのお湯でじんわり体を温めることで毛穴が開き、余計な皮脂や老廃物、毛穴の汚れなどを排出していきます。
毛穴を無理に広げず自然な排出を促すので肌にダメージが少ないのもメリット。
半身浴で開いた毛穴はスキンケアをすれば自然に閉じますので、毛穴の黒ずみなどを予防する効果もありますよ。
2 全身浴、シャワー浴との違い
2-1 全身浴の特徴
健康や美容などに効果がある半身浴は、みぞおちあたりお湯に浸かる入浴法。
反対に肩までお湯に浸かるのが特徴の「全身浴」。
どちらかというと普段の入浴は全身浴という方も多いかと思います。
では、半身浴と全身浴にはどのような違いがあるのでしょうか。
ゆっくりと長い時間をかけて体を温め、様々な効果を体に与えるのが特徴の半身浴。
対して全身浴はお湯に浸かっている範囲が広いので、半身浴よりも短時間で体が温まりやすくなってるのが特徴。
また、肩まで浸かるので肩こりの緩和にも効果があります。
もちろん半身浴にも体を芯から温める効果がありますが、短時間で入浴を済ませたい場合や、長時間浸かっていると逆に疲れてしまいそうな時には全身浴がおすすめ。
忙しい時には全身浴、時間に余裕がある時には半身浴といったように入浴のパターンを変えていくのが良いでしょう。
2-2 シャワー浴の特徴
朝などは時間がなくてシャワーで済ませるという方も多いでしょう。
実は朝にシャワーを浴びるのは1日の始まりとしてはとても良いルーティーン。
人間の体は日中は「交感神経」、夜間は体を休める「副交感神経」がはたらきます。
いわゆる「朝が弱い」方は日中と夜間の神経の入れ替えがスムーズに行われていない可能性が高いです。
シャワーの水の流れが交感神経の方を刺激してくれるので、血圧が上昇し朝の動きを助けてくれる効果が得られますよ。
なるべく熱めのお湯で浴びる方がより目覚めが良くなりますのでおすすめ。
3 正しい半身浴
3-1 入浴前の準備
半身浴をする前にいくつか準備しておきたいものがあるのでご紹介します。
まず一番大切なのは、汗をたくさんかいても脱水症状にならないよう、水分補給をしっかりしておきましょう。
ただ、一気に飲むのではなく入浴前から少量ずつ飲むのがおすすめ。
半身浴中にもこまめに水分補給をしましょう。
他にも、お湯に浸かっていない部分が冷えた時に使う保温タオルや、浴槽に浸かる直前に下半身に使うかけ湯も用意しておくと安全です。
3-2 入浴時間
半身浴に適した入浴時間ですが、基本的には20〜30分がおすすめ。
もちろん個人差はありますが、効果的に発汗する平均時間が20分ほどとされているので、最低でも20分以上は浴槽に浸かっていたいですね。
大量の汗が出るまで入るのではなく、じわじわと汗をかき始めれば十分効果が得られていますので、無闇に長時間の半身浴をしないようにしましょう。
3-3 おすすめの温度
全身浴とは違って長めの時間浴槽に浸かる半身浴は、お湯の温度も少しぬるめ。
適した温度は一般的に38°〜40°ぐらい。
ぬるめのお湯で長めの時間浴槽に浸かっていると血行が良くなって代謝が上がります。
また、効果的な睡眠を促す副交感神経を優位に切り替えてくれる効果もあるので、1日の疲れを効率的にリセットすることが可能に。
熱すぎない温度で入浴していれば毛穴も開きやすく、老廃物を排出しやすいので美容効果も抜群ですよ。
3-4 こんな点に注意!
健康面、美容面を効果的に補うことのできる半身浴ですが、いくつか注意点もありますのでまとめておきましょう。
- 体力を消耗しやすい
- 長時間入浴すると乾燥肌になりやすい
- 41°以上の温度は血圧が急激に上がる
- のぼせ防止用に冷えたタオルなどを用意しておくといい
- 入浴中にお湯が冷めないように蓋をしながら入る
主にこれらの点に注意が必要です。
また、以外と忘れてしまいがちなのが、浴室自体の温度。
実はここはとても重要なポイントです。
半身浴は体の半分はお湯から出ていますし、お湯の温度もぬるめなので浴室が寒いと体も冷えやすくなってしまいます。
一般的に裸の状態でも寒くない温度というのが30°ほど、代謝が上がりやすい温度が26°〜28°とされているので、入浴前に浴室の温度も調整するようにしましょう。
4 楽しみながら半身浴
4-1 半身浴中の時間の使い方
意外と思ってしまうのが、半身浴中って何をしてたらいいかわからない、ということ。
ただ座って20分って確かに長い…。
おすすめの時間の使い方をいくつかご紹介します。
例えば半身浴中は蓋をしながら入浴しますから、蓋をテーブルがわりにして色々なアイテムを置いてみましょう。
テレビやタブレットを置いて動画を見ながら時間を潰したり、スキンケア用品を置いてお肌のケアをしながら過ごすのもおすすめです。
濡れないように注意しながら読書をしたり、音楽やラジオを聞くのもいいかもしれません。
忙しい毎日の中で唯一と言っていいほどの落ち着いた時間を過ごせる入浴。
半身浴をしながら心のリフレッシュも同時にできればまた1日の活力が湧きやすくなるのではないでしょうか。
4-2 どんな入浴剤がおすすめ?
お風呂好きな方にとって、自宅での入浴の楽しみをアップしてくれるのは入浴剤ですよね。
半身浴の時にはどんな入浴剤がおすすめなのでしょうか。
例えば発汗作用や体を温めやすくする効果、美容効果のあるものであれば半身浴の効率を上げてくれますよ。
長めの時間入浴するのでリラックスに重きを置いてお気に入りの香りや色など、楽しむことを重点に置いた入浴剤を選ぶのもおすすめ。
もちろん好みによって自由に選ぶのが一番なので、その時に使いたい入浴剤を使って半身浴を楽しみましょう。
まとめ
今回は半身浴の効果的な方法や入浴に必要な準備についてご紹介しました。
健康面だけでなく美容面もサポートしてくれるので、日々のケアとして定期的に行っていきたいですね。
全身浴やシャワーでの入浴と比べると温度や時間など意外と意識することが多いのも特徴。
慣れないうちは無理なくやっていくのがおすすめですが、慣れてくればより効率的に入浴時間も上手く使ったリラックスタイムを過ごせますよ。
半身浴の効果について知りたい、どんな点を押さえておけばいいのかわからない、という方はぜひ本記事を参考にしてください。