クレープに似たフランスの郷土料理”ガレット”という料理をご存知ですか?
フランス料理といえばオシャレで格式が高いイメージを持ってしまいがちですが、ガレットは私たち日本人に馴染み深い”そば粉”を使用した郷土料理なんです。
調理方法が簡単で形も可愛いことから、今や「お家で作るカフェごはん」として女性に大変人気のメニューなんだとか。
今回はそんな意外と歴史あるガレットについてその特徴やクレープとの違い、おすすめレシピなど詳しくご紹介していきます。
目次
1 そもそもガレットってどんな料理?
1-1 フランスの郷土料理!歴史あるガレットの由来
ガレット(galette)とはフランス・ブルターニュ地方生まれの、そば粉で作った薄い生地にハムやチーズをトッピングした料理のこと。フランスでもそば粉が使用される料理があるのは少し意外ですよね。
ガレットの歴史は意外と古く、今からおおよそ400年から500年前のヨーロッパ中世期頃にはすでにガレットは食べられていたんだとか。
元々は熱した石の上で生地を焼いていたことからフランス語で小石を意味する「ガレ(galet)」が名前の由来と言われています。
現在はフランスで”ガレット”といえば「薄く丸い料理やお菓子」全般とのことを意味する言葉のようです。
1-2 クレープと混同されるのはなぜ?
フランスではクレープとガレットはほとんど同じ料理として扱われています。
しかし、ガレットとクレープとでは全然違う見た目なのに”なぜ?”と感じてしまいませんか?
これには少し秘密があって、フランスでクレープと言えば日本のように生クリームやフルーツをたくさん挟んだものではないのです。
そもそもクレープもフランス発祥と言われている料理。フランスでクレープといえば、シンプルにジャムや砂糖をトッピングしたものが定番なんです。
食べ方も日本のようにクルクル巻いて手持ちにするのではなく、お皿に乗せてフォークとナイフで食べるのが主流。そのためクレープの形状はガレットとほとんど差異がないんだとか。
よく小麦粉を使用したものを「クレープ」、そば粉で作られたものを「ガレット」といった分類をされていますが、そば粉で作ったクレープもあるので正確にいえばこの分類方法は間違い。
フランスでもガレットとクレープは地域によって呼び方が変わる程度で、2つの違いについては曖昧と言われているようです。
2 そば粉は栄養素が高い食材
ガレットの生地に使用されているそば粉ですが、実はとても栄養価が高い食材なんです。
最も注目したいのがポリフェノールの一種である”ルチン”。
ルチンは抗酸化作用に効果があると言われている成分。血液をサラサラにしてくれたり、美肌効果が期待できるビタミンCの吸収率を高めてくれるなど、いわゆる“アンチエイジング”に効果的なんだとか。
その他にビタミンB群やミネラル、食物繊維などお米や小麦などの他に主食になり得る食材には含まれていない栄養素がたくさん含まれているんだとか。
ただし、そば(粉)はダイエット食に最適とよく勘違いされていますが、意外と糖質の高い食材なので食べ過ぎには注意が必要です。
3 “ガレット”の作り方をご紹介
この投稿をInstagramで見る
ガレットの作り方はとても簡単。フライパン1つあれば自宅でもすぐ作ることができます。
今回は「ベーコンと卵のガレット」のレシピを見ていきましょう。
【生地を作る】
生地はそば粉と小麦粉、溶き卵に水と塩を混ぜて作ります。
ダマにならないように少しづつ水を加えていき、よく混ぜたら1時間ほど寝かせておきます。
【具材の下準備】
ベーコンはあらかじめフライパンで炒めておきます。
焼き目がついたらフライパンから一旦取り出しておきましょう。
【生地を焼く】
油を引いたフライパンにおたまで生地を薄く円形で伸ばして焼いていきます。
表面に乾いてきたら頃合いです。
【具材を乗せていく】
生地の上に先ほど取り出しておいたベーコンを乗せていきます。
真ん中に土手を作り、そこに卵を1つ落とします。
【いよいよ仕上げ】
生地の端がカリカリになってきたら生地の四隅を内側に折り込んでいきます。
フライパンにフタをして弱火で少し加熱。卵が目玉焼きのように火が通ったら完成です。
4 “ガレット”の豊富なバリエーション
ガレットはハムと卵、チーズを乗せた「ガレット・コンプレット」と呼ばれる種類が一般的。
ただガレットには使用する素材に決まりはなく、野菜や肉類、魚介など乗せる食材によって様々なバリエーションが楽しむことができるんです。
もちろんハチミツを使用した甘いガレットや、フルーツやヨーグルトを乗せたガレット、アイスを包んだガレットなどスイーツとして楽しめるのも魅力的。
色々なトッッピングのガレットを試してみて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本日はフランスの郷土料理ガレットについてご紹介しました。
ガレットの生地は日本でも馴染み深い食材である”そば粉”。焼いた生地の上にハムはチーズ、卵を乗せて作るフランスでは定番の料理なんだとか。
もちろんそれ以外の食材、野菜や肉類、フルーツやアイスクリームなどを使用することで様々なバリエーションのガレットを楽しめることができるのも魅力的ですよね。
ぜひ本記事のレシピを参考に自宅で”ガレット”にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。