まだ記憶に新しいですが、女子テニスシングルスの大坂なおみ選手が日本人で初めてグランドスラム4大大会である「全米オープン・全豪オープン」で優勝を果たしました。
皆さんは「全米オープン」「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン(全英オープン)」の4大大会が「グランドスラム」と呼ばれていることはご存知でしたか?
グランドスラムはその規模や賞金総額などから、プロテニス界の最高峰の大会であり全テニス選手が夢見る舞台と言われています。
本日はそのグランドスラムの中でもフランスで開催されている「全仏オープン」についてご紹介します。
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1 全仏オープンとは?
フランスのパリ郊外にあるブローニュの森のすぐそば、「スタッド・ローラン・ギャロス」で開催されているのが全仏オープンです。
おしゃれの街パリで開催されるということもあり、出場選手はオシャレなウェアでプレーをし、また訪れる観客も華やかな服装でテニス観戦を楽しんでいることからファッションでも注目される大会とも言われています。
毎年、5月末から6月初めにかけて開催されています。
2 グランドスラム最大の難所?全仏オープンのコートについて
全仏オープンの最大の特徴はコートが赤土である「クレーコート」という点。
「クレーコート」は球足が遅く、足元が滑りやすい特徴があるためフットワークが重要とされており、赤土を苦手としている選手も多いため、4大大会の中でも難所と言われているそうです。
2011年から5連覇、通算10回も全仏オープンで優勝しているスペインのラファエル・ナダル選手は優れたフットワークが武器で、この「クレーコート」が得意と言われています。
3 全仏オープンへ出場するためには
全仏オープンに限らず、グランドスラムに出場するためには「ATP/WTAランキング」が判断基準になると言われています。
ATPは「男子プロテニス協会」、WTAは「女子テニス協会」のことで、プロテニスツアーを運営しているこの団体が管理しているこのランキングがいわゆる「世界ランキング」に。
ランキングは各大会で定められたポイントを獲得していき、直近の約1年間に出場した大会のうち獲得したポイントの高い上位18大会のポイントの合計で決められているそうです。
そして、グランドスラムへの出場権やトーナメントのシード順もこの「世界ランキング」を元に決められます。つまりランキングが高ければ予選などが免除され、試合数が少なくなり体力的な面で有利になるとも。
ちなみに昨年の世界ランキング30位以内の選手は、グランドスラムへの出場が義務付けられており、欠場した場合はその大会は「0ポイント」としてランキング対象の18大会に強制的に加算されてしまい、ランキングが急降下してしまう可能性も…。
4 全仏オープン日本人最高成績は誰?
冒頭でも少し触れましたが、最近の日本人選手の活躍をみていると「全仏オープン」でも好成績を収めてほしいとついつい期待してしまいますよね!
過去「全仏オープン」での日本人の活躍ですが、男女共にベスト4が最高成績です。男子が「佐藤次郎選手」女子が「伊達公子選手」が記録していますが、実はこのふたりはウィンブルドンでも日本人最高位のベスト4の記録を持っています。
2019年大会では大坂なおみ選手が第1シードとして登場しており、4大大会のシングルスで第1シードと位置付けられるのは日本人初の快挙なんです!
5 優勝賞金はどのくらいもらえるの?
やはりこれだけ大きな大会だと優勝賞金もどれくらいになるのか気になりますよね…。
テニス界最高峰と呼ばれるだけあって獲得できる賞金もかなりの高額です。
優勝賞金はなんと「約3億円」と言われており、総額で50億円以上とも!
他にも大会が行われていますが、その優勝賞金とは一線を画す金額となっています。
獲得できる賞金からも、テニスプレイヤーにとってグランドスラムで優勝するということは大変な名誉ということが伺えます。
まとめ
本日はグランドスラム4大大会のひとつ「全仏オープン」についてご紹介しました。
「全仏オープン」にはフランスならではのオシャレへのこだわりや、クレーコートという赤土のコートなど、他の大会にはみられない特徴があることが分かっていただけたかと思います。
やはりテニスプレイヤーにとっては憧れの舞台であり、得られる賞金や名誉も大きい反面、勝ち進んでいくには大変困難な大会ではないでしょうか。
最近活躍がめまぐるしい男子シングルスの錦織圭選手や、今年の第1シート大坂なおみ選手が「全仏オープン」で活躍してくれることを期待しましょう!