自宅で料理を楽しもう!おすすめのフランス家庭料理をご紹介!

皆さんはフランスの家庭料理にはどのようなものがあるかご存知でしょうか。

フランスの料理と聞くと高級なイメージを持ってしまいがちですが、実はご自宅でも簡単に作れるレシピがたくさんあるのです。

意外と知らないフランスの家庭料理。

普段何気なく食べていた料理が実はフランスの家庭料理だった!なんて発見もあるかもしれませんね。

そこで今回は、フランスの家庭料理の特徴や種類、簡単なレシピについてご紹介します。

1 フランスの家庭料理の特徴は?

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フランスの家庭料理、と一言で言ってもその種類や特徴は様々。

というのも、フランスはとても広い国土を持っている国なので、土地によって料理にも特色があります。

いわゆる「郷土料理」という観点ですね。

そういった感覚では日本料理と似た部分があるかもしれません。

土地ごとの特色をいくつかご紹介しましょう。

例えば地中海に接した南東の「プロヴァンス地方」は、新鮮な魚介や野菜を使ったヘルシーな料理がお馴染み。

パリの東端にある「ロレーヌ地方」はドイツに近いことからドイツ料理の雰囲気が感じられます。

日本でも人気の「マカロン」もロレーヌで人気のお菓子なのです。

白いんげん豆が名物の「ラングドック地方」では、名物をふんだんに使った豆料理が人気であるなど、地域の特産を生かした家庭料理が多くあります。

ちなみに、フランス旅行に行ったらたくさんの料理を味わいたい!という方がほとんどでしょう。

ですが全ての地域で家庭料理を味わうのは難しいです。

そこでおすすめしたいのは各地の名物や有名な料理が集まるパリの中心地「イル・ド・フランス」

食の都として人気の街なのでグルメをメインにした旅行にはこちらがおすすめです。

もちろんパリ発祥の家庭料理もありますよ!

2 フランスの家庭料理と簡単なレシピをご紹介

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フランスの家庭料理にはどのようなものがあるのでしょうか。

主に挙げられるのが以下の料理。

  • ステーキ
  • オニオングラタンスープ
  • ブイヤベース
  • ラタトゥイユ
  • キッシュ
  • カスレ
  • テリーヌ
  • ファルシ
  • アシ・パルマンティエ
  • ブフ・ブルギニョン
  • コンポート
  • ムース・オ・ショコラ
  • ガレット

それぞれどんな料理なのか、特徴と簡単なレシピをご紹介します。

2-1 ステーキ

フランス料理でステーキ?と思う方も多いでしょう。

日本でも数多くの専門店があるステーキは、実はフランスでも定番の料理なのです。

レストランだけでなくカフェでも食べることのできる大衆向けのメニューで、たっぷり乗せられたフライドポテトがインパクト抜群!

肉は霜降りよりも赤身を使うのが本場式です。

ご自宅にある調理機器や調味料でシンプルに焼き上げるだけの簡単なレシピが多いので試しやすいのもメリット。

2-2 オニオングラタンスープ

お洒落なレストランやカフェでサイドメニューとして楽しまれるオニオングラタンスープも、フランスでは定番の家庭料理のひとつ。

熱々の器にたっぷり入った玉ねぎとチーズ、スープの染み込んだパンの味わいが身も心も温めてくれます。

家庭で簡単に作れるレシピはこちら。

  1. 半分に切った玉ねぎを薄切りにする
  2. バターを溶かした鍋でこれを飴色になるまで炒める
  3. 固形コンソメと水を加えて5分煮込んでいく
  4. 煮立ったら塩胡椒を加えながら味を整える
  5. 耐熱容器に注ぎ、パンとチーズを乗せて250°のオーブンで焼いて完成

材料も手順も簡単なのでいつもの食卓のプラス1品としてもおすすめですよ。

2-3 ブイヤベース

ブイヤベースは魚や貝などの魚介をふんだんに使ったスープ料理で、いわゆる「魚のごった煮」と同じような料理。

レシピは以下の通り。

  1. アサリを一晩塩水に漬けて砂出しをしておく
  2. 玉ねぎのみじん切り、潰したニンニクを用意
  3. 頭をとらずに水洗いしたエビとタラに塩胡椒する
  4. 鍋にオリーブオイルを入れ、ニンニクを入れてエビとタラを中火で焼く
  5. 玉ねぎを入れてしんなりするまで炒める
  6. アサリ、エビの殻、白ワインを入れて混ぜ合わせ、3分ほど弱火で蒸し焼き
  7. 殻が開いたらアサリを取り出す
  8. 水、カットトマト、コンソメキューブ、サフラン、ローリエを加えて中火で5分煮込む
  9. 汁気が2/3になったらザルでこしていく
  10. アサリを再度投入し、5分ほど煮込む
  11. 塩胡椒を加えて火から下ろす
  12. マヨネーズ、すり下ろしニンニクを混ぜ合わせ、器に盛り付ければ完成

お好みでトーストなどを添えてもお洒落ですよ!

2-4 ラタトゥイユ

トマトソースをベースに、ナスやズッキーニなどの野菜を煮込んで作るの定番の家庭料理、ラタトゥイユ。

簡単な作り方がこちらです。

  1. ヘタを切り落としたナス、ズッキーニ、赤パプリカ、黄パプリカを用意
  2. 1の野菜類を1センチ大にカット
  3. ベーコンを1センチ幅にカット
  4. オリーブオイルを引いた鍋にすり下ろしニンニクを入れて弱火で炒める
  5. 香りが出てきたら中火にし、カットした野菜とベーコンを炒める
  6. トマトソースを入れて強火にし、煮立ったら弱火にして20分ほど煮込む
  7. 具材に火が通ったら塩胡椒で味を整えて完成

そのまま食べてもおいしいのはもちろん、ソースとして肉や魚、パンにつけてもおいしく楽しめますよ!

2-5 キッシュ

キッシュとは卵や生クリームで作った「アパレイユ」というソースと野菜をタルトやパイ生地に流し込み、チーズを乗せて焼き上げるフランス発祥の家庭料理です。

ほうれん草やベーコンが使われることが多いですが、決まり切った具材があるわけではないので自由に楽しみながら料理できるのもポイント。

作り方はこちら。

  1. ほうれん草をさっと茹でて3センチほどに切っておく
  2. 玉ねぎは薄切り、ベーコンは1センチ幅に切る
  3. オリーブオイルを入れて熱したフライパンでほうれん草、玉ねぎ、ベーコンを中火で炒める
  4. 塩胡椒を加えて火から下ろし、余分な熱を取る
  5. 卵、生クリーム、チーズ、塩胡椒をボウルで混ぜ合わせる
  6. 熱を取ったほうれん草、玉ねぎ、ベーコンを入れる
  7. バターを引いた型に生地を敷き、ボウルの具材を流し込む
  8. 200°のオーブンで15分ほど加熱すれば完成

卵をふんだんに使っているのでお子様もおいしく召し上がれますし、具材をちょっと贅沢にしてパーティ用のレシピとして作るのもおすすめ。

2-6 カスレ

カスレは白いんげんが名産品のラングドック地方ならではの家庭料理。

現地のスーパーでは缶詰になった既製品が売られているほど人気の料理です。

どんな作り方なのかというと…。

  1. 白いんげんを一晩水に漬けておく
  2. 鍋に白いんげんと水を入れて15分弱火で煮込んでよけておく
  3. 玉ねぎ、人参、セロリ、鳥もも、豚バラ、ソーセージを一口大にカットして塩胡椒する
  4. ホールトマトをピューレ状にしておく
  5. オリーブオイルを入れた鍋を弱火で熱しておき、潰したニンニクを香りが出るまで炒める
  6. 3を入れて炒める
  7. 白ワインを入れる(中火にしてアルコールを飛ばす)
  8. 白いんげん、ホールトマトを混ぜて30分煮込んで塩胡椒で味を調節して完成

仕込みや手順が多めで少し大変なので、時短メニューとして作るときには市販の白いんげん豆の水煮を使えばより簡単に作れますよ。

2-7 テリーヌ

たくさんの野菜やエビなどをパウンドケーキのような形状にした美しい見た目が特徴の料理がテリーヌ。

一見難しそうに見えますがこちらも簡単に家庭で作ることができますよ。

では、レシピを見てみましょう。

  1. 1センチほどにカットしたニンジンをラップしてレンジで1分加熱
  2. アスパラを2センチほどにカット、ラップし、レンジで2分加熱
  3. キャベツをラップに包んでレンジで2分加熱
  4. アボカドを2センチほどにカットし、レモン汁をかける
  5. 水とコンソメを入れた鍋を火にかけ、沸騰直前で火を止める
  6. 5に粉ゼラチンを投入
  7. ラップを敷いた型にエビを置き、エビが浸るまで6を流し込んでいく
  8. コーンの水煮、ニンジン、アスパラ、アボカド、キャベツ、残りの6を入れて冷蔵庫で30分ほど冷やす
  9. 固まったら型から取り出し、適当な大きさに切って完成

テリーヌ用の型がなくても自宅にある牛乳パックなどの簡単なもので代用できます。

ホームパーティーの卓上を鮮やかに彩るテリーヌをぜひ作ってみてくださいね。

2-8 ファルシ

パプリカなどの野菜に具材を詰め込んだ可愛らしい見た目が特徴のファルシ。

器も食べられるというとってもメルヘンな一品。

では、実際に作ってみましょう。

  1. パプリカのヘタと種を取り除いておく
  2. みじん切りにしたエビ、スモークサーモン、ディルを用意
  3. クリームチーズ、溶かしバター、すり下ろしニンニクと2で用意した具材をボウルに入れて混ぜ合わせる
  4. パプリカを型にして3を詰めていく
  5. 冷蔵庫で1時間ほど冷やす
  6. クリームチーズが固まったら食べやすい大きさにカットして完成

器にする野菜はトマトなどにしても可愛いらしく仕上がりますよ!

パーティのオードブルやワインのお供にぴったりです。

2-9 アシ・パルマンティエ

アシ・パルマンティエはたっぷりのジャガイモやひき肉、マッシュルームを混ぜ合わせて焼き上げた大人気の家庭料理。

ポテトグラタンのような料理なのでお子様にも満足してもらえること間違いなしです!

ご家庭でも楽しめるレシピはこちらです。

  1. 茹でたジャガイモを潰す
  2. 弱火にかけた鍋でジャガイモ、牛乳、バターを混ぜ合わせる
  3. みじん切りにした玉ねぎ、ニンニクとひき肉をフライパンで炒める
  4. グラタン皿に2を敷き、その上にひき肉を敷く
  5. もう一度2を敷く(蓋のようにかぶせるイメージ)
  6. チーズを振りかけ、高音のオーブンで焼き上げる

作り方もグラタンに似ているのでアレンジもしやすくなっているのではないでしょうか。

パンやスープと一緒にお召し上がりください。

2-10 ブフ・ブルギニョン

「ブルゴーニュの牛肉」という意味を持つブフ・ブルギニョン。

名称の通り、ブルゴーニュ産のワインを使った牛肉の煮込み料理です。

作り方はこちらです。

  1. 牛肉を4センチ大、ニンジンや玉ねぎ、セロリなどを小さめにカット
  2. 保冷できる袋に1と赤ワイン、ブーケガルニ、胡椒を入れて6時間ほど漬けておく
  3. 鍋にザルを敷いて2の液をこす
  4. こした液を中火にかけて5分ほど煮込み、アクをとったらよけておく
  5. 焼き色がつくまで牛肉をバターで炒めてから一旦取り出す
  6. 野菜類を炒める
  7. 牛肉を戻して薄力粉をふりながら炒める
  8. よけておいた4を少しずつ入れながらコンソメ、水を加えて煮立てる
  9. 煮立ったらトマトペースト、塩胡椒、ブーケガルニを投入して70分ほど煮込む
  10. 赤ワインを加えて味を整えながらさらに30分煮込んで完成

食べ応えのある牛肉を使っているので家庭での献立のメインにも最適!

誕生日やクリスマスなど特別な日のとっておきメニューとしてもおすすめ。

2-11 コンポート

コンポートは家庭でも作れるスイーツとして人気のメニューのひとつ。

リンゴやみかんなどそのままの形で使っているのが特徴で、フルーツそのもののおいしさを楽しめる家庭料理です。

実際に作ってみると、こんな手順。

  1. 皮と芯を取ったリンゴを8つ切りにする
  2. 鍋に水をひたひたにしておく
  3. 2にリンゴ、砂糖、レモン汁を投入
  4. リンゴが透き通るまで煮込めば完成

特別な材料もなく、手順もとても簡単なのでお茶のお供やお子様のおやつなどにもおすすめです。

小さくカットしてパイやケーキに入れてみてもおいしいですよ。

2-12 ムース・オ・ショコラ

チョコレートが有名なフランスで特に人気のスイーツといえばムース・オ・ショコラでしょう。

濃厚な味わいとまったりとした食感は子供から大人まで多くのファンがいます。

では、実際に作ってみましょう。

  1. 刻んだチョコレートをボウルに入れておく
  2. 沸騰しないように温めた生クリーム、室温にしたバターを混ぜ合わせる
  3. 余分な熱がなくなったら卵黄を投入
  4. 別のボウルで卵白、グラニュー糖を混ぜ合わせてメレンゲを作っておく
  5. できたメレンゲと3を混ぜ合わせる
  6. お好きな形の容器に5を移して2時間ほど冷やせば完成

簡単に作ることができるのでお茶の時間や食後のデザート、バレンタインのギフトなどにもおすすめ。

2-13 ガレット

ガレットはクレープのようなビジュアルが特徴の家庭料理。

小麦粉が使われているクレープに対してガレットにはそば粉が使われています。

いわゆる甘くないスイーツのような料理で、ベーコンやチーズ、キノコ類などが入っているのがクレープとの大きな違い。

レシピの例はこちら。

  1. ボウルにそば粉、塩、水を入れて粉っぽさがなくなるまで練っていく
  2. とき卵、水を加えて泡立てていく
  3. 1時間ほど2を寝かせておく
  4. オリーブオイルを引いたフライパンでベーコン、しめじを焼き色がつくまで炒める
  5. 別のフライパンにサラダ油を引いて熱し、2をおたま一杯ほど入れて広げていく
  6. 表面が焼けてきたら4とチーズを中央に乗せる
  7. 土手を作るように真ん中を開けて、真ん中に卵を落とす
  8. カリッとしてきたら生地の四隅を内側に織り込む
  9. フライパンに蓋をしてチーズが溶けるまで焼けば完成

大人数がいる時のお洒落なパーティ料理としてや、軽めの食事としてもおすすめです。

まとめ

今回はご自宅でも簡単に作れるフランスの家庭料理についてご紹介しました。

定番のメニューばかりなので簡単に作れるのはもちろん、アレンジも自在にできるので楽しみながら色々なパターンの料理を作ることができますね。

外食でフレンチを楽しむのも良いですが、ご自宅でゆったりとフランス料理を楽しむのもなかなか贅沢な時間なのではないでしょうか。

フランスの家庭料理を作ってみたいという方、料理のレパートリーを増やしたい方、得意料理に何かアレンジを加えたい方はぜひ今回の記事を参考にしてください。

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