フランス・パリを語るには欠かせない!ビストロについてご紹介

皆さんは『ビストロ』という言葉についてご存知でしょうか?

海外旅行がお好きな方や外食にこだわりのある方、お洒落な食事に興味がある方にとっては聞き馴染みのある言葉かもしれませんね。

ですが言葉は知っているけど、詳しい内容についてはご存知ないという方が意外と多いのでは?

そこで今回は、聞き馴染みはあるけど意外と知らないビストロについて詳しくご紹介していきましょう。

1 ビストロとは?

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1-1 ビストロの由来とは

そもそもビストロとはどういった意味をもつ言葉かご存知ですか?

ビストロの語源は、諸説ありますがロシア語で『急いで、早く!』の意味合いを持つ『bistro』という言葉をフランスに来ていたロシア人が料理店で叫んでいたことから浸透していったとも言われています。

お洒落で敷居の高いイメージがあるかもしれないビストロという言葉ですが、案外私たちにも身近な言葉なんです。

実はビストロと言ってもその解釈は様々。例えば以下のように認識されていることが多いんだとか。

  1. 気軽に利用しやすい小レストランや居酒屋
  2. 定食屋、居酒屋
  3. 小さなフランス料理店
  4. ワインバー
  5. 19世紀にパリで使われるようになった言葉

ただし、ビストロという言葉はフランスで誕生した言葉なので『気軽に利用できるフランス料理店』という意味で使われていることが多いようです。

1-2 ビストロと同じように使用される言葉

ビストロと同様の意味を持つ言葉がいくつか日本でも広まっています。

イタリア語の『トラットリア』やスペイン語の『バル』など聞き覚えがあるのではないでしょうか?

これらの言葉が店名についていればビストロと同様、「大衆向けの気軽に利用できるお店」という認識で問題ありません。

日本ではビストロを始めトラットリアやバルなどいろいろな店名を目にしますが、どの国の言葉が由来となっているかで使い分けられているんですね。

2 豆知識!ビストロとその他の階級について

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ビストロが気軽に利用できるフランス料理店という意味があることは前述しましたが、実は海外ではお店の階級、規模を料理店の呼び方を変えることで明確に格付けしているんです。

ここではビストロ以外の料理店の格付けについて見ていきましょう。

2-1 カフェ

日本でもよく目にするカフェ。実はフランス語でコーヒーを表す言葉だということはご存知でしょうか?

格付けで言えばカフェは一番下の部類。

しっかりとした食事というよりは少しお茶をしたり仕事をしたりなど小休憩や時間を過ごす目的で、誰でも気軽に利用できるのが嬉しいですね。

お店によっては夜間にアルコールメニューを提供しているところもあります。小規模な宴会や一人で静かにお酒を嗜みたいという方にもおすすめです。

2-2 ブラッスリー

ブラッスリーは格付けでいうとカフェとビストロとの間に位置し、ビールなどのアルコールをメインに提供しているのが特徴なんです。

料理もお酒に合うおつまみや、一皿を少量で提供しているものが多いんだとか。

お酒を楽しみたい方はぜひブラッスリーを訪れてみてはいかがでしょうか。

2-3 レストラン

こちらも日本では馴染み深い言葉ですが、実は階級を表す言葉のひとつ。

ビストロと比べて少し高級な料理を提供するのがレストラン。お店によってはドレスコードがあり、あまりラフな服装だと入店を断られる場合があるんだとか。

また日本ではあまり見かけませんが、小さい子どもの入店を断るお店もあるんだとか…。

お祝い事や記念日などに利用したいレストランですが、お店ごとの特徴をしっかりと下調べしてから向かうのがよいでしょう。

2-4  オーベルジュ

オーべルジュはあまり聞きのない言葉ですが、敷地内に宿泊設備がある料理店のことなんです。

宿泊をメインとしているホテルとは違ってあくまで食事のサービスを重視しているのが特徴のオーベルジュ。

例えば遠方で人が集まるお祝い事など、時間を気にせずゆっくり高級な食事を楽しみたい場合におすすめです。

格付けはレストランと同格。お店によってはドレスコードや年齢制限があるのでご注意が必要なんです。

オーベルジュでは大切な人とゆっくりと過ごしたり、食事について聞きながらシェフと会話など少し違った食事の時間を楽しむことができるんです。

2-5 グランメゾン

もっとも階級が高く、最高級のフランス料理店として位置付けられているのがグランメゾン。

だだし、グランメゾンは和製フランス語。現地では使用されている言葉ではないんです。

このグランメゾンは三つ星クラスの料理店に与えられる階級。限られた料理店しかこの名前を名乗ることができないので、店舗数が少なくとても希少価値があるんです。

3 家庭でも出来る!ビストロメニュー

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日本でもたくさんの見かけるビストロですが、大衆向けということもあってメニューにも家庭的なものが多く揃っています。

ビストロで提供されるメニューの代表的な品でいうと

  1. ハンバーグ
  2. ローストビーフ
  3. ラムチョップの香草焼き
  4. バーニャカウダ
  5. ラタトゥイユ
  6. カツレツ
  7. グラタン
  8. カペレッティ
  9. グラタン
  10. シュトーレン
  11. ラヴィオリ
  12. キーマカレー

中には普段から家庭で何気なく作っていたメニューや再現しやすいメニューなど、意外と知られていませんがビストロのメニューにカテゴライズされている品もいくつかあるのではないでしょうか。

日本の家庭でも馴染み深いメニューもビストロで数多く提供されているので、ビストロ料理店に行った際には家庭での味と比べてみるのも面白いかもしれませんね。

まとめ

今回はフランス発祥であるビストロの意味や由来、海外でも役立つ基本知識などをご紹介してきました。

ビストロとは、フランスの大衆的な料理店を示す言葉。日本にあるフランス料理店でもよく使用されているので、聞き馴染みがあるという方が多いのではないでしょうか。

“大衆的”とは提供される料理も家庭で見かける料理が多いということ。また、レストランのようにドレスコードもないのがビストロの特徴なんです。

フランスに旅行に行く場合もちろん、日本でのお店探しの際にはぜひ本記事の内容がお役に立てていただけると幸いです。

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