皆さんは湯船に浸かる時、どのような入浴法を行なっていますか?
普段何気なくお風呂に入っている方も、ちょっと入浴方法を変えるだけで、もしかしたら美肌やダイエットなどの美容効果を高めてくれるかもしれません。
今回は入浴の基本的な効果から入浴前に気をつけたいポイント、おすすめの入浴方法まで、詳しくご紹介いたします。
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目次
1 そもそも入浴にはどんな効果が期待できるの?
1-1 なんといってもダイエット効果
入浴することで、女子にとっては嬉しいダイエット効果が期待できます。
湯船につかると痩せるというのは当たり前に思うかもしれませんが、その効果は絶大。
運動するよりも簡単にカロリー消費ができますよ。
個人差はありますが、だいたいお風呂に10分程度浸かるだけで80kcal程の消費が期待できます。
この消費量は20分程ジョギングするカロリーに匹敵してしまうほど!
コスパも素晴らしいですよね。
1-2 寝つき改善と睡眠の質UP
入浴することで寝付きが良くなり、睡眠の質も上がると言われています。
これは入浴による深部体温の上昇が、眠る前の深部体温の下降をスムーズすることで、寝つきが良くなるという仕組み。
シャワーだけで寝つきがあまり良くないという方は、ぜひ入浴してみるといいかもしれません。
1-3 水圧によるマッサージ効果
湯船に浸かるだけで、水圧によって、筋肉をほぐしたり血液やリンパの流れを良くするなどのマッサージ効果が期待できます。
湯船に浸かるだけでも水圧によるマッサージ効果が得られますが、さらに気になる部分をゆっくりとマッサージすることでより効果UPに。
二の腕や太もも、ふくらはぎetc…。
1日使い続けた体に感謝を込めながらマッサージすると自然と心も体もリラックスできますよ。
2 入浴前に気をつけてたい3つのポイント
2-1 メイク落としは入浴前に
メイクはお風呂に入る前に必ず落とすようにしましょう。
お風呂は蒸気や湿度によって毛穴が開き、毛穴の皮脂汚れや古くなった角質などの汚れが浮き上がりやすくなっています。
しかし、メイクしたまま入浴してしまうと、皮脂の浮き上がりを邪魔してしまう恐れが…。
その結果、肌荒れの原因にもなりかねません。
そのためメイクは、お風呂に入る前に必ず落としておきましょう。
ただし、入浴中の蒸気で乾燥してしまう場合もありますので、洗顔は最後のタイミングで行うことをおすすめします。
2-2 ドライスキンブラッシング
ドライスキンブラッシングという美容方法をご存知ですか?
専用のブラシで優しくお肌をブラッシングする美容方法で、リンパや血液の流れを促進させる作用や、角質を取り除き美肌効果も期待できると言われています。
このドライスキンブラシングは乾いたお肌、特に入浴前に行うのが効果的と言われ、美容や健康に関心が高い人は入浴前の習慣にしているんだとか。
また、ドライスキンブラッシングをしておくと、入浴後に行うスキンケアでも、美容成分がお肌の奥まで浸透しやすいというメリットもあるため、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
2-3 水分補給
入浴前には必ず水分補給することが大切です。
具体的には入浴の15分前くらいにコップ1杯分の水分補給は最低でも欲しいところ。
入浴することで発汗し、血圧の急上や急な血行促進により血管が詰まったり破れやすくなっています。
その結果、思わぬ大病に陥る可能性が…。
また、汗をかきつづれば脱水症状となる事もあります。
そのため、入浴前には必ず水分補給をしておきましょう。
特に温かい飲み物がgood。
温かい飲み物を飲むことで内臓が温められ、お風呂では外側から温められるため、より代謝が上がり汗を多くかくことができます。
汗と一緒に老廃物が排出されるため、お風呂あがりにはお肌がツルツルに。
入浴後には多くの人が水分補給をすると思いますが、入浴前にもしっかりと水分補給するように意識しましょう。
3 オススメの美容効果のある入浴方法
ひとえに美容効果のある入浴方法と言っても、お湯の温度や浸かり方、時間によっても様々。
そのため、目的別に入浴方法を選ぶといいでしょう。
ここでは、ざっくりと目的別に簡単な入浴方法をご紹介します。
3-1 冷え性やむくみ改善には半身浴
半身浴は、冷え性やむくみ改善におすすめです。
のみぞおち部分が浸かる程度のお湯の量で、温度は38~40℃のぬるま湯に設定すると◎。
ぬるめのお湯に体を浸すことで副交感神経が刺激され、リラックスすることができます。
また、神経だけでなく下半身の血液循環を活発にする効果があるため、冷え症やむくみ改善に期待できます。
ただし、入浴時間に注意が必要です。
長時間の入浴は皮脂を溶かし肌の潤いを無くしてしまう場合が…。
入浴時間は30分以内を目安にするといいでしょう。
3-2 ダイエットには高温反復浴がおすすめ
高温反復浴とは、熱いお湯(40~42℃)湯船に短時間で出たり入ったりを繰り返す入浴方法で、脂肪燃焼効果が期待できます。
なんと1回の入浴で約300~400kcalを消費できるんだとか。
また、半身浴と違い短時間で効率的に脂肪燃焼が促進できるため、忙しい方にもおすすめです。
高温反復浴のやり方としては
- まずは5分間ほどゆっくり肩までお湯に浸かります。
- 湯船から出てシャンプーをしながら5分ほど休憩。
- また湯船に肩まで3分ほど浸かります。
- 湯船から出てきてトリートメントをしながら5分ほど休憩。
- また湯船に肩まで3分ほど浸かります。
上記のように入浴3分、休憩5分を繰り返し行なっていきます。
そうすることで身体が芯から温まり、交感神経が活発になってくるため、脂肪燃焼効果が望めます。
ただし、効果がある分、高温での入浴は体への負担もかかります。
そのため、こまめの水分補給と最高でも1日2回までの入浴に留めた方がいいでしょう。
3-3 免疫力上昇や美肌効果に期待できるヒートショックプロテイン入浴法
そもそもヒートショックプロテインとは、体に高い熱が加わる事で作られる特殊なたんぱく質のこと。身体の細胞を補修する働きがあり、健康や美容にとても効果的と言われています。
ヒートショックプロテイン入浴法とは、40~42℃の入浴で美肌に効果的なヒートショックプロテイン(HSP)を増やす入浴方法。
入る時間も40℃なら20分、41℃なら15分、42℃なら10分と温度によって入浴時間が決まっています。
温度によって決められた入浴時間しっかりとお湯に浸った後に、身体を冷やさないようにしっかり保温する事で、体内のヒートショックプロテイン(HSP)の合成を促す事ができます。
その他にも、中性脂肪が減ったり、疲れづらい身体作りができるなどその効果は計り知れません!
ただし、ヒートショックプロテイン入浴法はすぐに効果は出ません。入浴を行った2日後あたりから徐々に効果が現れ始めるのが一般的です。
また、高温なため、長時間入り過ぎると肌に必要な保湿成分などが溶けてしまい乾燥などの肌トラブルにも繋がります。
そのためお風呂上りの保湿ケアはしっかりと行うようにしましょう。
3-4 発汗を促す入浴剤を使用する
入浴剤によって発汗を促すことで、入浴による美肌効果を高めることができます。
市販の入浴剤を使用するのも良いですが、オススメは「みかんの皮」を湯船に浮かべることです。
みかんには美容効果が高いビタミン類が豊富なだけでなく、保湿効果や血液循環を促す作用もあるため、美容効果が大変高い入浴剤と言えます。
香りも爽やかで気分もリラックスさせてくれるので、疲れた時にオススメです。
3-5 入浴後にすぐ行いたい温与冷活法
温与冷活法とは体が温まった後に冷たい冷水を浴びることで、皮膚表面の働きを活性化させること。
入浴した時に開いたしまった皮脂腺や毛穴を冷水で締めることで、お肌の新陳代謝を活発にして肌に潤いを与えてくれる効果があると言われています。
急激に体を冷水で冷やすのではなく、まず顔を冷水でゆっくり冷やして慣れてきたら全身を少しずつ冷やすようにしましょう。
目的別に入浴方法を変えるようにしましょう
いかがでしたでしょうか?
今回はできるだけ身体的にも時間的にも負担を最小限にした美容に効果的な入浴方法などをご紹介させていただきました。
一重に入浴方法といっても様々です。自分の目的にあった入浴方法を試してみてくださいね。
ただし、どの入浴方法も長時間の入浴はNG。長時間の入浴は脱水症状や大病を引き起こす原因にも…。
温度にもよりますが、一般的15~30分までの入浴時間が目安です。
また、適度に水分補給することも忘れないように注意してください。
正しく安全に、あなたの目的にあった入浴方法を今日からでも実践してみてくださいね。