芸術、読書、スポーツ、食欲などなど。秋と言えばやりたいことが増える季節ではありますが、紅葉した風景から風情を感じるのもこの季節ならではの楽しみではないでしょうか。
フランス・パリは”芸術の都”と呼ばれているほど世界遺産や美術館の多い街ですが、紅葉を見ることのできるスポットもたくさんあることはご存知ですか?
紅葉が色づき始めたパリの街をゆっくり散策するのもまた秋の風情を感じることができるのでおすすめです。
今回はそんなパリの紅葉について、ちょうど見頃になる時期や紅葉を楽しめるおすすめの広場や公園、庭園などを紹介していきます。
目次
1 フランス・パリの紅葉について
1-1 フランスの四季について
意外と思われがちですが、フランスも日本のようにはっきりとした四季の変化を感じることができる国なんです。
フランス・パリの気候は東京の平均気温がそのまま低くなったような感覚。1年間の気候サイクルは日本とほとんど変わらないと言われています。
一言でパリの気候を表すと、夏には梅雨がなく年間を通じて空気が乾燥した平均気温が東京より少し低い気候といったところでしょうか。
そんな気候サイクルが日本となんとなく似ているフランスですが、四季の移り変わりについては少しだけ異なった認識を持っているんだとか。
日本では四季の移り変わりを感覚で判断するところがあり、気温の変化のスピードによって臨機応変に毎年の季節の移り変わりのタイミングが変化していきます。
一方フランスでは季節の移り変わりは毎年一緒。1年の日の長さはきっちり4つの季節で分けられているそう。
春は3月21日から6月20日まで、夏は6月21日から9月20日まで、秋は9月21日から12月20日まで、冬は12月21日から3月20日までといったように1年をきっちり四季で分けるのがフランス流なんです。
1-2 フランス・パリの人にとっての紅葉とは?
前述しましたが、フランス・パリで秋と言えば9月21日から12月20日までの期間。
日本では残暑がまだ残る10月、夏の期間が短いパリでは気温が下がり始め秋らしい雰囲気を感じることのできる気候になってきます。
そして本格的に紅葉を見ることができる時期は10月中旬から下旬。日本より秋の訪れがずっと早いんですね。
フランス・パリで見ることのできる紅葉は、日本のように赤っぽい色へ葉が色づくと言うよりどちらかと言えば黄色やオレンジに色づく方が多いんだとか。
ただ残念なことにフランスには紅葉を楽しむといった風習がないらしく、紅葉や黄葉は植物が病気にかかってしまっていると勘違いしているフランス人も中にはいるそうです。
2 パリでの紅葉散策は公園がおすすめ!
パリで紅葉散策するときは、公園や広場に行くのがおすすめです。
フランス・パリの公園にある嬉しい特徴について見ていきましょう。
2-1 ベンチの設置数が多い
のんびり公園の中を紅葉散策をするのもいいですが、ちょっと疲れたときに座って休めるところがあると嬉しいですよね。
パリにある公園は普段からパリ市民がランチタイムや読書、おしゃべりで頻繁に使用するため園内にはたくさんのベンチが設置されていることが少なくありません。
キレイに紅葉が見えるスポットを探して座ってのんびりと紅葉を楽しむのも良いものですよね。
2-2 園内にカフェがある
パリ市内の少し大きめの公園には、ドリンクのテイクアウト専用の売店や軽食が楽しめる小さめのカフェなどが点在しています。
10月後半のパリは意外と肌寒く、紅葉散策の途中に暖かい飲み物を園内でテイクアウトできると重宝しますよね。
エスプレッソやサンドウィッチを食べならがオシャレに紅葉を楽しむのはいかがでしょうか。
2-3 トイレが設置してある
パリの広い園内にはもちろんトイレがいくつも設置されているので紅葉散策中でも安心です。
気をつけたいのがフランスの公共のトイレはほとんどが有料であると言うこと。ただしそれほど高価な訳ではなく、おおよそ50セント程度が相場なんだとか。
また、前述したカフェにトイレが併設されている場合はカフェ利用者に限り無料でトイレが使用できるようです。
3 紅葉が楽しめるおすすめの公園
パリ近郊にある紅葉散策ができるおすすめの公園を紹介します。
3-1 リュクサンブール公園
パリで紅葉散策がしたいのなら何と言ってもまずはここ、パリ最大の公園とも言われているリュクサンブール公園。
ノートルダム大聖堂から徒歩15分くらいで行くことのでき、メトロからのアクセスも抜群なパリ市民の憩いの場となっている公園です。
普段は庭園にあるリュクサンブール宮殿ばかり注目しがちですが、紅葉の時期にはとてもキレイなイチョウ並木を楽しむことができます。
3-2 チュイルリー公園
パリ市内にある最古の庭園であり、彫刻や噴水で美しく飾られているためが”野外美術館”とも呼ばれているチェイルリー公園もまた紅葉散策にはおすすめのスポットです。
ルーヴル美術館から伸びるように続くこの公園は、元から自然が多く残っている公園のため紅葉もとてもキレイに見えるんだとか。
園内には可愛らしいカフェも設置されているので紅葉散策の際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
3-3 ヴァンセンヌの森
パリ市民の人気の住居エリア、市内から少し離れた20区にあるヴァンセンヌの森。
森の中には「Parc Floral de Paris(パリ花公園)」という公園があるほど元々植物を多く見ることのできる場所です。
キレイな湖があり紅葉散策を楽しめる公園でもありますが、カヌーやポニーに乗ることができたり動物園が併設されていることもあり、家族連れには特にはおすすめのスポットです。
3-4 ヴェルサイユ宮殿
観光地としても有名なヴェルサイユ宮殿ですが、その庭園の風景は秋にこそ最も美しく見えるとも言われています。
広大な敷地内にあるフランス式の庭園やマリーアントワネットが過ごしたと言われている離宮では、秋のこの時期ならではの哀愁のような風情を感じることができる場所です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はフランス・パリでも美しい紅葉を楽しむことができるスポットがたくさんあるんですね。
特にパリ市内からいける公園では、カフェや売店、トイレなども園内に設置されているため、公園内をのんびり散歩したり座ってゆっくり紅葉を楽しんだりできます。
パリに住んでいる人たちはあまり紅葉に関心がないので少し残念ですが、ぜひこの季節のパリで紅葉散策を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。