可愛らしい見た目やバラエティ豊富なフレーバーで大人気のフランス菓子、マカロン。
パッケージのデザインもおしゃれなものが多いのでプレゼントやお土産にもぴったりですよね。
日本でもすっかり定着しているマカロンですが、実は色々な種類があったりご家庭でも簡単に作れるレシピがあったりと意外と奥が深いのです。
今回はマカロンというお菓子がどういうものなのかご紹介していきます。
1 マカロンって?
1-1 マカロンはどんなお菓子?
マカロンは泡立てた卵白をベースに砂糖やアーモンドプードルを使用して焼き上げた、生地にガナッシュクリームを挟んだ直径3センチほどの小さな焼き菓子です。
サクサクとした食感と豊かな甘味があり、生地に様々な素材を入れることでカラフルなビジュアル仕上げられているのが大きな特徴ではないでしょうか。
使用される素材は例えば、ピンクのマカロンにはフランボワーズやバラ、ブラウンのマカロンはピスタチオやカカオ系、お茶を使った綺麗なグリーンのマカロン、黄色のマカロンにはレモンなど生地と味のイメージがぴったり合うような素材が使用されているんです。
カラフル箱に入っているマカロンは、眺めるだけで楽しい気分になってきますよね。
1-2 マカロンの歴史
パリジェンヌお墨付き、フランス菓子を代表するお菓子であるマカロンですが、実はイタリア発祥のお菓子ということをご存知でしょうか?
マカロンは、8世紀ごろに生まれたイタリアの僧のおへそを象った「マカローネ」というお菓子がその原型と言われています。
16世紀ごろ、イタリアのフィレンツェ出身のカトリーヌ・ド・メディシスがフランス皇帝、アンリ2世と結婚したことがフランスにマカロンが持ち込まれたきっかけになったんだとか。
フランスで広がりを見せるのは18世紀に入ってから。フランス北部にあるナンシーという地域で「マカロン・ド・ナンシー」というアーモンドを使った生地をそのまま焼き上げたクッキーのような、今あるマカロンとは似ても似つかないものがの始まりと言われています。
マカロンという言葉は「柔らかい」といった意味。日本でもよく食されるマカロニが語源とされています。
ただマカロンという名前の由来には諸説あり、そのほかにも「繊細な生地」という意味の「マッケローニ」からきているという説などいくつかあるんです。
2 マカロンの種類について
実はマカロンとひとことでいってもいくつか種類があるのです。
一般的にマカロンと言われているカラフルな生地でガナッシュを挟んだものは「マカロン・ジェルべ」と呼ばれている種類のこと。
そのほかにも、ドーナツ状に真ん中に穴が開いているのが特徴の「マカロン・ド・コルメリ」や、をクッキー状のマカロンである「スール・マカロン(別名はマカロンの元になったマカロン・ド・ナンシー)」などがあります。
また、形状だけでなくフレーバーによって種類分けされる場合もあります。
フランスは郷土色が強いことから地方の特性に合わせたマカロンがいくつもあります。
例えば、ボルドー近郊では有名な甘口ワインを使用した「マカロン・ド・サンテミリオン」と呼ばれるマカロンや、北フランスにあるアミアンという地域では、蜂蜜を使った独特な食感の「マカロン・ド・ダミアン」と呼ばれるマカロンがあるんだとか。
また、最近のフランスでは日本のお茶を使用したフレーバーが人気。様々な日本茶を使用した「ジャパニーズティーシリーズ」といマカロンも定番となってきているんだそうです。
3 マカロンの作り方をご紹介
お土産やテイクアウトで触れ合う機会が多いイメージのマカロンですが、自宅でも簡単に作ることができます。
ここではマカロンの簡単なレシピについてご紹介します。
用意する主な材料は以下です。
- 卵(卵白は生地、卵黄はクリーム用に分ける)
- グラニュー糖
- 粉砂糖
- アーモンドプードル(アーモンドパウダー)
- バター
- 水
生地を焼き上げる手順としては、
- アーモンドプードル、粉砂糖をふるいにかけておく
- 卵白を泡立て、グラニュー糖を投入してメレンゲを作る
- メレンゲを潰さないように気をつけながらふるいにかけた材料を混ぜ合わせる
- 生地が柔らかくなるまでこまめに粉類を入れながら混ぜる
- 混ぜ合わせた生地を絞り袋に優しく入れていく
- クッキングシートをひいた鉄板の上に3〜4センチほどの大きさになるよう円形に生地を絞る
- しばらく乾燥させる
- 160°ぐらいに熱したオーブンに生地を入れて6分ほど焼き上げる
- 表面が固まってきたら一度オーブンを開けて熱を逃がし、再度焼き始める
続いて生地に挟むクリームを作るには、
- バターを常温にしておく
- 卵黄を泡立てる
- フライパンに水とグラニュー糖を投入して火にかける
- トロッとするまで熱するとシロップが出来上がり
- 熱い状態のシロップを卵黄の中に少しずつ入れて混ぜ合わせる
- バターを少しずつ入れながら混ぜ合わせる
といった手順となります。
ちょっと工程が多くて大変かもしれませんが、材料は簡単に用意できるものばかり。作業自体は難しいものではないのでお時間があればチャレンジしてみてくださいね!
4 進化したマカロンとは
日本でも人気のあるマカロンですが、それをベースに進化を遂げたお菓子もいくつかあるんです。
例えばマカロンの生地の形が貝殻やハート、お花のような形になっていて、中にクリームだけでなく苺などのフルーツをそのまま挟んだお菓子。
マカロンといえば小さくて可愛らしいビジュアルが印象的ですが、最近ではなんと手のひらサイズにまで大きくなったマカロンもあるんだとか。
またマカロンといえば、1つのマカロンに対して1種類のフレーバーを使用し、カラフルないくつかのマカロンをセットにして販売するのが一般的。ただ、ヨーグルトとオレンジを合わせたフレーバーなど、ひとつで色々な楽しみ方ができる進化系のマカロンもあるんです。
この進化系のマカロンは、韓国生まれで日本でもじわじわ人気に火が着き始めている「トゥンカロン」というお菓子のこと。
その見た目のかわいさからも、若い女性を中心に今年大流行の兆しを見せているマカロンなんです。
まとめ
今回は大人気のフランス菓子、マカロンについてご紹介しました。
実は様々な種類があり、意外と奥が深いお菓子なのです。
有名なお店でお気に入りのマカロンを探すのもおすすめですが、オリジナルのレシピで自宅で作って見るのもよいかもしれませんね。
マカロンってどんなお菓子なんだろう?作ってみることはできるのかな?とお考えの方はぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。