ヨガ好きの皆さん、たくさん汗をかく「ホットヨガ」にチャレンジしたことはありますか?
ここ数年、ホットヨガスタジオがどんどん新しく作られいるので、始めてみようと思っている人も多いかもしれませんね。
ただホットヨガと常温のヨガとの間にあるポーズや呼吸法の違いや、身体や筋肉の使い方の違いなど、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで本日はホットヨガについて、その特徴や注意点、おすすめのヨガウェアなど詳しくご紹介させていただきます。もしかしたらホットヨガにチャレンジしてみたくなるかも!
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目次
1 普通のヨガとはどこが違う?ホットヨガとは
1-1 そもそもホットヨガの特徴は?
ホットヨガとはその名の通り”ホットな環境”、高温多湿にした室内で行うヨガのこと。
その由来については「ヨガ発祥であるインドの高い気候を模した温度」や「体を柔軟させるのに一番適した温度」など諸説あるそう。
設定温度はおおよそ、室温が35〜40度、湿度が50~65%程度と言われ、これはじっとしているだけでもじわっと汗が出てくるくらいの体感温度です。
高温多湿にした室内環境では少し動いただけでもすぐに滝のように汗が流れ出てくため、汗と一緒に老廃物の排出を促すデトックス効果が期待できると言われ、最近では美容目的でホットヨガを始める人が増加中なんだとか。
また、暖かい室温の方がカラダの温度が上がりやすく、柔軟性を促してくれる効果もあるためケガのリスク軽減にも繋がります。
つまりホットヨガはたくさんの汗をかいてスッキリとした気分になりたい人にオススメのヨガなんです。
1-2 ホットヨガと常温のヨガにはどんな違いがあるの?
もともとヨガにはリラックス効果や姿勢矯正、冷え性や肩こり改善、自律神経を整えてくれる作用やインナーマッスルを鍛えてくれる効果など様々なメリットがありますが、ホットヨガと常温のヨガ、どちらが効果的なのか気になりますよね。
実は消費カロリーや血液への影響、心拍数など基本的なヨガから得られる効果やメリットについては、ホットヨガと常温のヨガでは大きな差はないそうです。
ただし室温や湿度など、ヨガをする環境の違いから生じる特有の特徴はそれぞれあります。
ホットヨガは前述しましたが、汗をたくさんかくことによるデトックス効果などが期待できる反面、脱水症状になってしまうリスクがあるため、激しすぎる運動や長時間のヨガは避けなければなりません。
一方、常温のヨガはホットヨガほどの発汗はしませんが、自分のペースでしっかりとポーズを確認しながら、落ち着いた呼吸法でヨガを楽しむことができます。
また場所を選ばないため、自宅などでも簡単に取り組めるところも魅力的ですよね。 ホットヨガと常温のヨガ、どちらにもそれぞれメリットがあるため、自分にあったヨガを選ぶことが大切です。
2 ホットヨガがもたらす美容効果とは
ホットヨガはダイエットなどの美容効果の向上が目的で始めたという方が多いのではないでしょうか。
ホットヨガには常温のヨガにはない特別な美容効果はあるのでしょうか。 ホットヨガの美容効果やダイエット効果について詳しく見ていきましょう。
2-1 ダイエット効果はある?
ダイエット目的でヨガを始めた方は”ホットヨガはたくさん汗をかくから、常温のヨガより痩せやすい”と思ってしまいがちですが、実は大きな間違い。
ホットヨガの消費カロリーは1時間でおおよそ「300キロカロリー」と言われており、常温のヨガとあまり差はなく、またそれほど多いものでもありません。
むしろ常温のヨガで激しめのポーズを行った時の方が消費カロリーが高いなんて場合も…。
短期的に体脂肪を減少させるなど、分かりやすい変化はホットヨガではあまり望めないため、ダイエットに適した運動とは言えない部分も確かにあります。
しかし、全くダイエット効果がないといえばそうではなく、ダイエット目的でヨガに取り組むのであれば、インナーマッスルを鍛えて基礎代謝を向上させることで、脂肪が燃焼しやすい体へと変化させることが大切。
ホットヨガで体質を変化させ、軽いランニングやジョギングといった有酸素運動を並行して行うことが、効率のよい脂肪燃焼の効果が期待できる方法と言われています。
また注意点として、ホットヨガでの水分補給を糖分の多いジュース類やスポーツドリンクで補ってしまうと、過剰なカロリー摂取となってしまいがちなので、ダイエット目的の方は水などで水分補給をすることがオススメです。
2-2 お肌の美容効果
ホットヨガで新陳代謝が上がると「お肌の新陳代謝」と呼ばれるターンオーバーの働きも促進してくれると言われています。
ターンオーバーとは、お肌の古い角質から新しい角質への入れ替え作業のこと。
お肌を常にキレイ保つためには、このターンオーバーが正常に行われていることが非常に大事です。
また、ホットヨガでたくさんかいた汗。この汗は「天然の化粧水」と呼ばれているそう。
汗にはお肌を弱酸性に保ち、外からの刺激や雑菌の繁殖を抑える効果があるんだとか。
お肌環境を正常に保ち、潤いを与えるためには適度に汗をかくことも欠かせないと言えます。
3 ホットヨガをする時に気をつけたいこと
ホットヨガは汗をかいてスッキリとした気分になる一方、暑さで気持ち悪くなったり体調を崩してしまう方も多いんだとか。
高い室温で行うホットヨガでは、脱水症状を避けるためにこまめな水分補給が大切。
少しでも体調が悪いと感じたら無理をせず、スタジオの外にいったん出て休憩を挟むようにしましょう。
そのほか気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。
3-1 呼吸をしっかりと意識する
ホットヨガでは暑さに意識が集中しすぎて、呼吸が乱れてしまいがちです。
早いテンポでの呼吸や、ポーズしている時に呼吸が止まりやすくなるといった症状が出てくると、体調崩しやすくなってしまう兆候と言われいます。
ヨガでは常に呼吸に意識を向けることが大切。一旦落ち着いて、しっかり深呼吸をしてリラックスした状態でヨガのポーズに入るように心がけてみましょう。
3-2 効果を高める食事のタイミング
意外かもしれませんが、ホットヨガの効果は前後の食事のタイミングに左右されるところが大きいんです。
開始前のお食事は、ホットヨガ始める1〜2時間前には終わらせておくことが理想です。ヨガを始める直前は食事を取らないようにするのが◎。
これは食べ物を消化する時に血液が内臓に集中してしまい、血液の循環や代謝をアップさせるホットヨガの効果が半減してまうという理由があるからなんだとか。
ホットヨガが終わった後は、体が代謝や血液循環がよくなっている状態。この時、食事をとってしまうと必要以上のカロリーを摂取してしまう恐れがあるため、終了後すぐの食事も避けたほうがよさそうです。
ホットヨガの前後には負担があまりかからない、消化の良い食事がオススメ。スープやサラダ、豆腐、フルーツやヨーグルトといった食事をとるようにするとよいでしょう。
4 ホットヨガでオススメなウェアとは
ヨガウェアの選び方について、初心者の方は特に自分のポーズがはっきりと分かるような”体にぴったりフィットしたウェア”を選んだ方がよいと言われています。
しかしホットヨガの場合、体を締め付けすぎてしまうウェアは、メリットである新陳代謝の向上や老廃物の排出、むくみの解消を促進させるデトックス効果などの妨げになってしまうので逆効果なんだとか。
ホットヨガでのウェア選びで気をつけたいところは、あまり体を締め付けすぎずポーズが取りやすい伸縮性の高いウェアを選ぶこと。
また、たくさんの汗をかくので、着ていても気持ち悪くならないように速乾性のあるウェアを選ぶことをオススメします。
まとめ
今回はホットヨガについてその効果や特徴についてご紹介しました。
ホットヨガは高温多湿の室内でたくさん汗をかくことで、新陳代謝や血液の循環をよくし、汗と一緒に老廃物の排出を促すデトックスの効果が期待できるヨガ。
常温のヨガ比べ、スッキリとした気分でヨガを楽しむことができ、高い美容効果も期待できると最近はホットヨガを始める女性も増えてきているんだとか。
ただし、ホットヨガはたくさんの汗をかくがゆえに「高いダイエット効果がある」と勘違いされがち。
“汗をかくたびにみるみる痩せていく”といったような、目を見張るような脂肪燃焼効果はホットヨガにはありませんが、姿勢矯正による冷え性や肩こりの改善、お肌の美容効果など女性にとって嬉しいメリットはたくさんあります。
気をつけなければいけないのが、高温の室内で行うため体調を崩しやすいというところ。無理をせずしっかり休憩や水分補給をしながらホットヨガを楽しんでみてはいかがでしょうか?