空気が乾燥しやすい秋冬になると増えてくる「乾燥肌」の悩み。
ついついケアを怠ってしまうと潤いが失われてカサカサと肌が荒れてしまたり、ひどくなってくると痒みや皮膚がひび割れてしまうなんてことも。
こまめに化粧水やローション、クリームで保湿したり、クレンジングや洗顔をしたり…
日常的にスキンケアを心掛けても肌が乾燥しがちの人は、もしかするとそのケア自体に原因があるのかもしれません。
せっかくの機会、改めて乾燥肌の原因について確認し今年の冬はしっかり対策をしてみてはいかがでしょうか。
今回は乾燥肌について意外と知られていない要因、対策方法ついてに詳しくご紹介していきます。
【他のおすすめ記事】
→ 簡単セルフチェック!肌年齢を若返らせる5つの習慣とは?
→ 【日々の肌ケアが大切】美肌効果の高い正しいスキンケアとは?
目次
1 乾燥肌によって引き起こされる症状
乾燥肌とは肌に潤いがなくなってしまった状態のこと。
お風呂上がりなど、肌がカサカサしてつっぱているように感じてしまう症状が乾燥肌の特徴なんです。
乾肌の症状がが進行してしまうと粉を吹いたように表皮が剥がれてしまたりあるいは、ピリピリとした痒みや痛みを感じたり、あかぎれのように肌にヒビが入ってしまう場合もあるんだとか。
そもそも乾燥肌は表皮にある水分と皮脂のバランスが崩れ、“肌のバリア機能”がうまく働かなくなってしまうことで引き起こされてしまう言われています。
よく”乾燥肌には保湿が大切”と言われますが、この保湿とは バリア機能が低下しないようお肌の角層に水分を蓄える働きをしてくれる”セラミド”や”NMF”といった成分を補うこと。
そのため化粧水やクリームで日々のスキンケアをこまめに行うことが、乾燥肌対策には効果的なんです。
2 肌が乾燥しやすい部分はどこ?
化粧水で顔を保湿したり唇にリップを塗ったり、”スキンケア”と言えばフェイスケアだけをイメージしがち。
しかし、実際は痒みやあかぎれ、ひび割れなどの症状は顔以外で感じることの方が多くはないでしょうか?
実は手の甲や肘や膝、かかとなど顔以外にも乾燥肌になりやすい部分はたくさん。
寒い季節に起こりやすいと言われる”指先のあかぎれ”や”かかとのひび”といった症状は、そもそも肌が乾燥して亀裂が入りやすい状態になってしまうことが原因となっているんだとか。
ひびやあかぎれに悩んでいる方は、まずお肌の乾燥を防ぐことから始めてみてはいかがでしょうか。
3 乾燥肌の原因とは?
空気が乾燥しがちな秋冬はもともと乾燥肌になりやすい季節と言われています。
ただ、夏でも室内の冷房の影響で乾燥したり、紫外線の影響を受けたりと季節に関係なく乾燥肌の原因はさまざま。
ここでは乾燥肌になってしまう要因について詳しく見ていきましょう。
3-1 間違ったスキンケアをしてしまっている
表皮のバリア機能の低下によって引き起こされる乾燥肌ですが、意外と間違ったスキンケアが原因となっている場合が多いんだとか。
よくやってしまいがちなのが、“肌を擦りすぎ”たり”洗浄力の強い洗顔やクレンジング製品”を使用してしまうこと。
強い刺激や洗浄力が角質層を傷つけバリア機能を低下させてしまうと言われています。
また、普段何気なく行っている入浴も40℃を超えるような熱すぎるお湯や長湯しすぎることで、表皮にある皮脂を奪い乾燥肌を引き起こしてしまう場合があるんだとか。
もしかすると美容に効果的と思って実践していることも、実は乾燥肌の原因を作ってしまっているかもしれません。
正しいスキンケアの方法については以下の記事で紹介されていまので、ぜひ確認してみてくださいね。
バリア機能を補う有効な成分とは?お肌の保湿に大切な4つのポイント
3-2 お肌の新陳代謝がうまく行われていない
お肌では常に古い角質から新しい角質へと入れ替え作業が行われています。
これはお肌の新陳代謝=”ターンオーバー”と言われていますが、このターンオーバーが正常に行われないことも乾燥肌の原因になってしまうんだとか。
ターンオーバーは血液循環が滞ってしまったり、ホルモンバランスが崩れてしまうことでその働きが鈍くなってしまうと言われています。
不規則な生活が続いてしまったり、摂取する必要のある栄養バランスが崩れてしまっているなどターンオーバーのサイクルが崩れてしまう原因はさまざま。
もしかすると、日々の生活習慣を見直すことで乾燥肌の改善が望めるかもしれませんね。
3-3 加齢によるところ
“年齢を重ねるにつれて乾燥肌が気になり始めた”と感じている方はいませんか?
そのように感じてしまうのは、実は加齢によって皮脂が減少してしまうことが原因と言われています。
皮脂には、肌の水分蒸発を防ぐ保湿効果や外部の刺激からお肌を守ってくれる働きがあります。
オイリー肌が気になる方にとっては厄介と感じる皮脂も、乾燥肌を防ぐためには効果的な役割を果たしてくれるんですね。
4 すぐ試したい乾燥肌対策
乾燥肌対策には日々のスキンケアを心がけることがもちろん大切。
特に秋冬の空気が乾燥する季節の外出時には、マスクや手袋をして保湿するとより効果的かもしれませんね。
ここではすぐに実践したい乾燥肌対策について詳しく見ていきましょう。
4-1 お風呂上がりのスキンケアはスピードが大事
しっかりスキンケアをしているつもりが肌が乾燥しがちと感じている方は、スキンケアを行うタイミングを見直してみるのはいかがでしょうか。
スキンケアを行うおすすめタイミングは”入浴直後”。皮膚が水分でしっとりしている状態でスキンケアを行うとより効果的なんです。
しかし入浴後のスキンケアは”スピード勝負”と言われるくらい、肌はすぐ乾燥し始めてしまうまうんだとか。
角質が柔らかい状態が持続する15分の間にスキンケアを終わらせてしまうことが大切なんです。
4-2 洋服の素材にも注意が必要
実は普段から身につけている”衣服”は、私たちが思っているよりもずっと肌に負担をかけているんです。
肌を刺激しやすい素材や摩擦しやすい洋服など、普段から身につけているものが乾燥肌を進行させてしまうこともあるんだとか。
例えば、冬によく着る“ウール素材”は肌を傷つけやすくあまり乾燥肌にはよくないと言われています。
特に肌に直に触れる下着などはコットンやシルクといった柔らかな素材を選ぶのがおすすめなんです。
4-3 体の内側から乾燥肌の改善
効果的な栄養素を摂取することで体の内側から乾燥肌対策を行うことも可能なんです。
例えば、ビタミンB1やB2、B12といったビタミン群にはターンオーバーの正常化を行いバリア機能を高めてくれる働きがあるので、乾燥肌対策には効果的な栄養素と言われています。
ビタミンB群が多く含まれている豚肉やほうれん草などを普段から食べるように心がけるとよいかもしれませんね。
一方、緑茶やコーヒーに多く含まれるタンニン。この成分にはターンオーバーには不可欠な”亜鉛”の吸収を妨げる働きがあるので、摂取しすぎには気をつけたほうがよさそうです。
まとめ
本日はお肌の美容の大敵である乾燥肌の原因や改善策についてご紹介しました。
乾燥肌はお肌の水分が少なくなり、カサカサしてしまったり表皮が剥がれて粉を吹いたような状態になってしまうこと。
日々スキンケアを行うことや生活習慣の改善が大切なのは当然のこと。
それでも乾燥肌が気になるという方はスキンケアのタイミングや入浴方法、身につけている衣服など意外と見落としがちなところを見直してみてはいかがでしょうか。
秋冬は空気が乾燥している分、乾燥肌も進行しやすい季節。ぜひ本記事を参考に乾燥肌対策を行ってみてはいかがでしょうか。