整った姿勢やキレイな歩き方など、背筋がピンとした佇まいは外見を着飾るより美しさが際立たせてくれます。
そんな姿勢や歩き方のバランスを崩してしまう原因のひとつである「O脚やX脚」。
O脚やX脚とは脚と脚の間に隙間が空いてしまい、ぴったりとくっつけることが難しくなってしまう症状のこと。立った時の見た目や座った時にもうまく脚を閉じることができなくなるなど、その外見に悩んでいる女性の方も多いんだとか。
今回はそんなO脚・X脚についてその特徴や原因、改善のための対策方法について詳しくご紹介していきます。
目次
1 O脚・X脚はどのような症状か
脚を揃える”気をつけ”の状態になった時に、脚と脚をぴったりくっつけて立つことはできますか?
もしO脚やX脚を患っている場合はそうはいきません。ここではO脚・X脚の見た目の特徴などを見ていきましょう。
1-1 O脚とは?
O脚とは”内くるぶし”を除き、“太もも”から”ひざ”、”ふくらはぎ”までの脚と脚の間に隙間ができてしまうこと。
ちょうど弧を描いたその見た目がアルファベットの「O(オー)」に見えることからO脚と呼ばれているんです。
1-2 X脚とは?
X脚は“ふくらはぎ”と”内くるぶし”の脚と脚の間に隙間ができてしまう状態のこと。
“太もも”と”ひざ”はぴったりくっつけることができ、正面から見た時にアルファベットの「X(エックス)」のように見えることからそう呼ばれているんですね。
1-3 XO脚とは?
実はX脚とO脚の特徴を合わせた「XO脚」という種類もあるんです。
XO脚とは“ふくらはぎ”だけ隙間ができてしまっている状態。一目見ただけでは気づかないことが多く、見落としてしまいがちな症状と言われているんです。
2 O脚・X脚になってしまう原因は?
O脚やX脚は靭帯の損傷などの”後天的”な理由よりも、“先天的”に発症してしまうことが圧倒的に多いと言われています。
元々、人の脚の形は生まれてから2歳くらいまではほとんどが”O脚”。
その状態から3歳あたりに”X脚”の傾向を経由し、7歳から10歳の成長に合わせて骨盤の位置が正常になり、脚も真っ直ぐに矯正されていくんだとか。
「脚の形は10歳までに決まってしまう」と言われているように、この成長に合わせた骨盤の矯正がうまく行われないとO脚やX脚といった歪みが脚に残ってしまうんです。
そもそも骨盤の矯正が自然と行われない理由は、歩く時に脚が外向きに流れてしまう”ねじれ歩行”が原因。
幼少期に子どもの安全を考えクツや靴下を履いたまま平らな地面だけを歩かせてしまうと、親指や小指が曲がってしまういわゆる”外反母趾”になりやすいと言われています。
この外反母趾が”ねじれ歩行”を誘発してしまう原因のひとつ。つまり足の裏への刺激が足りず、様々な症状を経てO脚やX脚と言った症状が残ってしまうという訳なんですね。
3 O脚・X脚が悪化した時に出る症状
O脚やX脚は、長い間放置し脚に負担をかけ続けてしまうことで痛みを伴ったトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
特にO脚やX脚はひざへの負担が大きく、水が溜まってしまったり半月板の損傷、ひどくなると骨自体が変形してしまうこともあるんです。
O脚やX脚はその見た目から悩んでいる女性の方が多いと言われていますが、特に痛みを感じることがない場合そのまま放置されてしまうことも多いんだとか。もし痛み感じない場合でも、早めの対策を心がけるようにしましょう。
4 予防や改善のための取り組み
O脚やX脚は症状が進行してしまうと最悪、手術でしか完治できないなんて場合もあるんだとか。
そうなってしまう前に取り組みたい、予防や改善のための方法について見ていきましょう。
4-1 歩き方の改善
O脚やX脚の対策はまず、正しい歩き方を心がけ体のバランスを整えることが大切なんです。
よく”キレイなウォーキング”として紹介されている方法は、実はひざに負担をかけてしまっている場合が多いんだとか。
例えば、「足をかかとからつく歩き方」や「ひざをあまり曲げないように歩く方法」など地面からの衝撃がそのまま体に伝わってしまう歩き方をしてしまうと、骨盤を歪ませる原因になってしまうなんてことも。
歩くときはいつもより高くひざを上げることを意識し、足が地面に触れる際は爪先からゆっくり触れるようなイメージを持つと衝撃をかなり緩和する歩き方ができます。
まずはご自身の普段の歩き方を意識してみてはいかがでしょうか。
4-2 ウォーキングなどの軽い運動
ひざの周りの筋肉を鍛えることによって、O脚やX脚の元になる歪みを整えることも可能。
また、体重の過度な増加もひざなどの関節を痛め、症状を悪化させてしまうため適度な運動を心がけることは効果的なんです。
急な運動で逆に体を痛めてしまわないように、ウォーキングなどの軽めの運動から始めてみるとよいかもしれませんね。
4-3 骨盤を整えるストレッチ
O脚やX脚の改善には骨盤の歪みを整えるストレッチが効果的なんです。
例えばヨガでもよく行われている「猫のポーズ」。
四つん這いになった状態から息を吸い、背中を反っていきます。その後は逆に息を吐きながら背中を丸めていきます。
この運動を5回を1セットとし、2〜3セットのこなすようにしましょう。とても単純な運動ですが、これだけでもかなり高い骨盤矯正の効果が期待できます。
自宅でも簡単にできるストレッチをぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本日は骨盤の歪みによって起こるO脚・X脚についてご紹介してきました。
O脚・X脚とは脚と脚の間に隙間ができてしまっている状態のこと。子どものころに骨盤が矯正がうまく行われていないとこの状態が残ってしまうんです。
症状が悪化してしまうと痛みが出てきてしまったり、手術しないと完治が難しくなるため早めの対策が必要。
O脚やX脚に悩んでいる方はぜひ本記事を参考に改善方法を試してみてはいかがでしょうか。